しずおか夢デザインコンテストは
「地域資源循環型もの、人、夢づくり活動」の
一環で実施しています。
古くから歴史の舞台であった静岡県静岡市は、駿府城や久能山東照宮の建築などで独自の文化や産業を育み発展しました。徳川時代には静岡浅間神社の建て替えに多くの職人が携わり、その技術を地域の人々に伝えたことが、今日の静岡市の多彩な地場産業に続いています。
しずおか焼津信用金庫は、地場産業を支えてきた職人や数々の特産品を次世代に伝えたいと2000年に①しずおか特産品解体新書』®を発刊しました。同信用金庫職員が職人やものづくりの現場を取材し、地場産品ができるまでの工程などをわかりやすく紹介した冊子で、毎年7,000部を発行し、静岡市内の全小学校に無料配布しています。
さらに2003年からは実行委員会を組織し②「あったらいいな!こんな地場産品」をテーマに『しずおか「夢」デザインコンテスト』を開催しています。対象となる静岡市内の小学3~6年生の子供たちは『しずおか特産品解体新書』®をテキストに、あれこれと膨らむ夢をデザイン画にして応募します。入賞60作品のうち特別賞に選ばれた10点ほどの「夢」は、駿河雛具や駿河竹千筋細工、木製家具やプラスチックモデルなど、地域の技術者や職人の手により現実のものとなります。新奇なアイディアと職人の試行錯誤が世界で唯一の地場産品を産み出し、子供たちのもとに届けられるとともに、伝統的な地場産業界に新風を吹き込んでいます。
また、子供と職人が触れ合う③『ものづくり教室』も実施しており、3つのプログラムを通じて、「知る」「発見する」「体験する」多面的な学びの機会を創出するなど、次世代育成はもとより地場産業との懸け橋となることで、創造的な地域づくりに貢献し続けています。